toeというインストバンド

toeのCDを初めて聴いたのは大学1年の時。ASPARAGUSを勧めてくれた友人にこれまた教えられたバンドです。それまでインストバンドというものを聴いたことが無かったので、一体どんなもんだいと興味本位で1st アルバム1st アルバムをTSUTAYAでレンタル。

 

the book about my idle plot on a vague anxiety

 

結果、そのアルバムは今でも定期的に聴き返すまでに夢中になりました。クリーントーンの透明感あるギター2本のアルペジオ、リズムパターンというよりはまるで歌っているかのように変幻自在なドラム、それらの楽器の間をたゆたうようなベース。幻想的な雰囲気もありながらバンドらしい肉体感もある。まさに「俺が求めていたのはこれなんだ！」と言えるバンドでした。何よりインストであることへの抵抗が全く無く聴けるのが驚きでした。

 

 

バンドを知って数年後、ライブを観る機会がありました。渋谷O-NESTでのnew audiogram主催のイベントで初めて観ました。音源だけを聴いてると分かりにくいのですが、ライブでのアクションは意外に激しいのです。山嵜さんは床に頭をつけたままギターをかきむしったり、柏倉さんは恍惚の表情でドラム乱れ打ちを繰り出したり。とても熱量の高い演奏だったのを覚えています。

 

リリースの頻度はあまり多くは無いですがどの音源もお気に入り。先に上げた1stは無人島にも持っていきたい1枚。

 

日本国内のインストバンドだとざっと思いつくだけでSPECIAL OTHERS 、SAKE ROCK 、te`、LITE、rega、sawagi…。この中だとスペアザやSAKEROCKも好きですが、私の中では未だにtoeが群を抜いてお気に入りです。

 

  昔タワレコの通販ページのレビューでtoeを「口下手で雄弁なバンド」と批評している方がいて、とても頷ける例えだと思いました。