ログカラキ

音楽や漫画が好きな週末ロードバイク(Cannondale)乗りのブログ。

社会人になって積みゲーや積みDVDする人の気持ちがわかった

社会人になって、一本の映画を観る、一冊の小説を読む、一枚のアルバムを聴く体力が落ちてきているように思える。全く興味が無くなった訳では無いけど、学生の時に比べると結構気合いを入れないと楽しむ余裕が無くなってきている。昔より歳を取って価値観が変わったのか。しかしそれだと手にとってしまう理由がわからない。
 
憶測だが、仕事で精神が肉体が疲弊してしまっているのが大きいのだろうか。会社に所属して働いていると、基本的に組織の為に働くことになる。雇われの身なのだからそれは当然と言える。たとえ苦手な業務や嫌な人と一緒だったとしても、そのような個人的な感情は押し殺して、与えられた業務を出来得る限り円滑に進めることが求められる。何故ならそれが仕事で、それらを遂行することで給料を得ているから。そして自分のことは段々と後回しになり、休日も数日後にやって来る仕事に気を重くしながらいつもより長く布団にくるまるだけ。
 
週末はどこも混んでいるから、と外出もせずにいる。家でリフレッシュしようと買ったDVDや小説たちは気が付けば高く積み上げられている。もはやそれは娯楽ではなく消化すべきタスクになりつつある。買っただけで満足してしまい、次にいつ手に取るのか正直わからないようなものまである。
 
精神的な余裕の無さは、消費行動に反映されるようになってしまった。大量の文庫本やDVD、CDのケースで出来た塔が部屋の所々に形成されている。それらは部屋を物理的に圧迫するようになった。こんな生活があとどれくらい続くのか。学生の頃のように、買う前に商品をしっかり吟味して、買ってからも丁寧に作品に触れるような感覚を取り戻す事は出来るのだろうか。
 
全てを仕事のする訳では勿論無い。冒頭にも書いたけど、単に歳を重ねて物の見方が変わっただけかもしれない。それでも、自分が見たり聞いたり触れたものに対してはもっと素直に感情を出したい。そうしないとどんどん感性が鈍って、自分のことすらどうでも良くなってしまいそうな気がする。