ログカラキ

音楽や漫画が好きな週末ロードバイク(Cannondale)乗りのブログ。

浅野いにお「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション2巻」

帯がひど過ぎることに買った後に気付きました。

f:id:hanesack:20150308175324j:plain

本屋の店員には問答無用で袋に入れずにそのままで渡されました。宜しくお願いします。
 
という訳で通称デデデデの2巻の感想です。
日本が「侵略者」への対応で揉めたり揉めなかったりする中で、主人公・門出たちはいつも通りの学生生活を送っています。相変わらずおんたん(中川凰蘭)の兄貴が良い。ニートでもあそこまで開き直れば気持ちのよいものですね。無駄にスペックが高そうなところもまた良し。

f:id:hanesack:20150308175327j:plain

本当に「顔だけ」は格好良いな。
 
この漫画って、「侵略者」との交戦状態が続く非日常と門出たちの受験や友情、恋愛、家族関係といった日常を恐ろしいほど上手く融け合っていますね。それでも、「侵略者」たちの不穏な動きよりも門出たちや周囲の人間関係での問題が起こった時の方がやけにハラハラしてしまうのは、より身近に感じるからでしょうか。それとも自分の知らない部分、どうしようもない大きな問題に対しては想像力が働かないから?非日常的な出来事は、自分達の日常生活に何らかの影響を与えない限り、その存在を認識することは難しい。
 
この漫画で気になるのは、人間の街に侵入した「侵入者(らしき者)」の存在。
前巻の引きで出てきた彼です。

f:id:hanesack:20150308175338j:plain

2巻では門出、おんたんとニアミスします。
これから人間と直に接触する中で彼がどのような影響を与えるのでしょうか。
まだまだ物語がどう転ぶのか見当もつきません。そんなにハッピーエンドでも無い気がするし、全く救いが無いわけでもない。いやしかしそれは浅野いにおの漫画ではよくあることだしなあ…。
 
こう、色々と読めない展開の漫画は、ただ読む以外にも想像する楽しみがあると思います。きっとこうだろうとか勝手な妄想を膨らませながら気長に次巻を待つことにします。
 

f:id:hanesack:20150308202523j:plain