深夜特急を読んでいる
ここ最近電車の中で読む本は、沢木耕太郎の深夜特急シリーズだ。
普段読んでいるブログ記事で紹介されているのを見て、何となく名前は知っているけどまだ読んだこと無いなと思い1巻を購入。旅行記というのは初めて読んだけど面白い。
まだ全部を読んだわけではないのであらすじは割愛するけど、いきなりインドで沈没しかかっているところから始まったので少々面食らった。しかし、読みやすいながらもその国の気温や食べ物の味、街の喧騒まで伝わってくるような生々しい文章にどんどん引き込まれてた。今は3巻の途中まで読み進めており、先が楽しみ。
特にその国で働いて生活している人々の描写が良い具合に自分の中に響いてくる。運賃をぼったくろうとするタクシー運転手、悪どい両替屋、日本語を教えてほしいとせがんでくる青年など次から次へと濃い人物たちが出てくる。そこに出てくる彼らは良くも悪くも無遠慮で純粋だ。憧れはしないが、こういう生き方をしている人もいるのだなと新たな発見をしている気分だ。本の内容自体はもう2,30年近く前の話だから今はまた情勢が変わっているかもしれないけれど、この文章の熱気はそう簡単にはなくならない。香港編はきっと序盤のハイライトの筈だ。
